今日の横浜について話す。5月6日

ゴールデンウィークが終了し、1日挟んで今日から対阪神3連戦。相手は首位チーム!失うものなど何もない!って感覚で試合を見てたのだが、どうやら悲観的が過ぎるようだ。ラミレス監督の5年間が強く影響しているのか、勝ちにこだわるファンが増えた気がする。自分が巨人ファンだった2010年代前半には、ハマスタに行くといつも射的のコーナーがやたら盛り上がっていたので、子供心になんとなくいろんなことを理解したものだが(笑)良くも悪くも意識の高いファンが増えたよね。公式に色々と文句を吐き散らすのは違うとは思うけど。

 

さあ本日の試合は中川虎大とチェンウェインのマッチアップ。明日の予告先発が外国人のロメロということもあって、中川を2巡目あたりまで投げさせてシャッケルフォードを長めに行かせるかなーとも思ったが、ちょっと違った展開になった。

まず1巡目だが、チェンの方は完ぺきに近いピッチング。早いカウントで放ってくるフォーシームをとらえきれないと思えばチェンジアップやスライダーで崩される。横浜打線はヒットを打つことができず。

一方中川の方は荒れながらも粘りのピッチングといったところ。前回登板と違って内角中心でなくコースを広めに使っていた印象。3回には足技を絡められ無死満塁のピンチを招く。先頭中野がヒットで出塁して、チェンがバントの構えをしていたのだがここでなんと中野が単独スチール。ベイスターズ側はほとんど警戒していなかったご様子で、策が見事に的中。この時だけ矢野が原辰徳に見えた。輝いてたよ。

しかし糸原が浮いてきたフォーシームをたたきつけてしまいダブルプレー。続くマルテには何と2球続けてインコースへ直球を投げ込み、サードゴロに打ち取る。やはり中川の生命線はフォークに加えてこのコースへのフォーシームだと思うので、もっと投げ込んでいってもいいのかな、という感じはした。フォークはいいものを持っているので、曲がる変化球を高速化させて(あるいはカッターあたりを習得して)、横をワイドに使うようなピッチングが展開できればなかなか面白いのかな、とも感じた。

続く4回には佐藤に一発を浴びてしまうものの、そこからフォークが覚醒。糸井、梅野が若干面食らっていて、ギアを上げた模様。4回2失点という出来だった。

その裏、ベイスターズは突然チェンに襲い掛かり、フォーシームやらツーシームやらカーブやらをことごとくとらえて一挙4得点。この回に限っては、ラミレス時代の残像が見えた。チェンの方は、コントロールミスが目立ってしまったかな、といったところ。悪い流れを断ち切れずポンポンと悪い意味でテンポよくいってしまった。それにしても、救援した馬場はすごかった。カットの制球は抜群で、スプリットの質もよかった。個人的に、今日の馬場のような出来を中川に期待したいな、とも思った。まあ、リリーフと先発で立場は違うが…

そして中盤はなんやかんやあって6対6の同点になる。シャッケルフォードは悪かったすね…カットはなかなかよくて、左打者に対しても相性よく行けそうだな、とは思ったが…バッテリーミスなんかもあって失点を重ねてしまう。

が、砂田を救援した三上。個人的には、彼も今日のヒーローにふさわしいと思った。代わり端はスマートなことでおなじみなマルテに一発タイムリーを浴びてしまうが、そこから申告敬遠を挟んでのサンズ、糸井に対しての投球は圧巻だった。カットの制球もさることながら、フォーシームの制球も完ぺき。いわゆる「右投手がキャンプで一番練習するコース」へグーンと球が伸びていって、2人を寄せ付けなかった。これで勝ち越し必至だった阪神の流れを止めたことが、裏の攻撃につながったと思う。

その裏の攻撃では、先頭TAがいきなりの一発。素直なフォーシームを150キロあたりで投じていたので、手の届くところにくればオースティンの一番好きな感じでスタンドに届くだろうなー、とだれもが思っていたところでの一発。その後も小林は決め手に欠ける投球が続き(いきなりフォーシームをつぶしたTAが素晴らしすぎた)、ボロボロ失点。これで勝負あり。スライダー、フォークを生かしきれなかったのが苦しかったか…なんかうちの笠井を見ているようでつらかったのが正直なところ。(笑)

そんなこんなで12-6と快勝。途中まで緊迫した展開、終盤は安心して見られるゲーム運び、と見ていて気持ちの良い試合だった。明日はデーゲームで先発ロメロ!どうやらタイガースは今年、デーゲームで1回も負けていないらしい。はあ…。そういうの聞くと勝てる気しないんだよな…こういうところがダメなのかな、悲観主義って?もっと公式に噛みついてるやつらみたいに行くべき?よし、明日は絶対勝て。負けたら番長退任な。戸柱二軍落とせ。こんな感じですかね。やっぱ性に合わんわ。(笑)悲観主義のままでいいや。